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enPiT修了生インタビュー 速水陽平さん

2020.01.07
修了生の方にenPiTの活動内容や体験談、感想について語ってもらいました。
PiTに参加する学生、参加を迷っている学生は、ぜひ参考にして下さい!

・取材対象者
 enPiT2組込み分野修了生
 岩手大学 卒業生 速水陽平さん
 (現在、電気通信大学大学院修士1年生)


・enPiTはいつ頃参加されましたか?
 岩手大学の学部4年生の頃参加しました。
 その後、電気通信大学大学院に進学しました。
 (前回のインタビューの野呂歩希さんと同期だそうです。)

・どのようなきっかけでenPiTに参加しましたか。
 先生から紹介を受けて、興味があったので参加しました。
 大学では、先生、研究室、ポスター等、様々な媒体での紹介がありました。

・enPiTでの活動内容を教えて下さい。
 まず、最初に合宿を行ない、そこで開発する組込みシステムを決定しました。
 その後、約半年間の開発期間を経て、成果発表会を行いました。

・どのような組込みシステムを開発しましたか?
 当時、卒業研究の題材としていた、寝返りを行なう人型ロボットの開発を行ないました。

 人間が初めて学習する動作は寝返りであり、
 その後、立ち上がる、歩くなどの動作を学習します。

 人型ロボットの動作学習に、この人間の発達段階を組み込むことで、
 人間の様な動作を獲得できるのではないかと仮定し、
 寝返り動作を学習するロボットの開発を行ないました。

 卒業研究をenPiTで行なったという感じです。

・開発はどのように進めたのか教えてください。
 元々一つのテーマだったものを2つに分割し、
 他の学生と協力しながら開発を進めました。

 enPiTの教員とは2週間に1度のミーティングで、
 進捗の報告・確認を行ないました。
 ガントチャートを作成し、細かいタスク、それぞれの予定を報告・相談しました。

 この進捗を確認しながら、物事を進めるやりかたは、
 今でもやり続けている習慣となっています。

 enPiTでの開発は、そこまで仕様変更もなかったので、
 最初に決まった目標に向けて進められる様に指導してもらいました。

・enPiTに参加して、何が得られましたか?
 目的に向けて開発を進めるプロセスについては、enPiTで初めて学んだことだと思います。
 チームビルディングの仕方というのがenPiTの経験を経て意識するようになりました。
 テーマを分けた二人でどういう風に分担できるかを頻繁に話し合って決めたことは、
 良い経験になったと思います。

・開発は順調に進みましたか?難しかったことなど体験談をお聞かせください。

 タスク毎にいくつか仮説を立てて検証を行なったのですが、
 何度か仮説が正しくないことがわかり、その度に、スケジュールの見直しを行ないました。
 どうやったら、うまくスケジュール通りに行かなかった時を考えた見積もりができるのか、
 そういった問いについて考えることが多かったです。

・enPiTでの経験は、大学院に進学してから何か役に立っていますか?
 現在の研究室では、毎年、月面ローバーをチームで作り、
 海外のコンペティションに参加しています。
 この開発のスケジューリングにおいて、ガントチャートの導入を提案して
 取り入れることが出来たのは大きかったと思います。

・現在、受講を迷っている学生に一言いただけますか?
 何かを始めるきっかけには良いプログラムだと思います。
 enPiTは、学生にとってはインターンよりも敷居が低いと思うので、
 これを通してグループ開発がどういったものか実感できる良い場だと思います。
 自分がやりたいことがあって、それをテーマにした方が
 enPiTで学べるものは大きくなるのかなという気がします。

速水陽平さん、インタビューを受けていただき、ありがとうございました。
enPiTでの経験を活かしてご活躍することを期待しています!


取材対象者
 速水陽平さん.
 enPiT参加時の所属:
  岩手大学 工学部 電気電子・情報システム工学科 情報システムコース
 現在の所属:
  電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻